断食成功のポイントは何を食べるか。回復食で肉・魚がNGな４つの理由
こんにちは
プロフェッショナルファスティングマイスターの山岡玲子です
今回は「回復食でなぜお肉や魚、卵などの動物性たんぱく質を控えるのか？」についてお伝えします。
私が指導する際は断食後の回復食3日目までは、肉や魚などの動物性タンパク質は控えて頂いていて、4日目から少しずつ食べ始めて頂いています。
その理由について、お伝えしていきますね。
①動物性タンパク質の消化は負担が大きく、炎症などを引き起こす可能性があるから
断食直後の腸はとても敏感になっています。
断食中は固形物を摂取しないため、一時的に小腸粘膜が萎縮し、機能が低下した状態です。
その機能が低下した腸に、固形の動物性タンパク質を入れてしまうと、消化しきれなかった未消化物が体内に入りやすく、異物に対して免疫応答（炎症）が起こりやすい状態となっています。
ですので、回復食では、消化に良い食事を心がけ、固形のタンパク質は4日目から少量ずつ入れていき、食べる際は、よく噛んで食べましょう。
ただ、タンパク質のすべてがNGではなく、お肉やお魚のダシなどは消化に負担をかけずに吸収することができ、腸粘膜の修復にも繋がるので、タンパク質を摂りたい方は、お肉やお魚のダシで摂ることをおすすめします。
②胃酸分泌が増え、胃痛の原因になる可能性があるから
断食明けは、身体が休まり、各臓器はフル回転で働ける状態になっています。
そこに肉、魚、卵などの動物性たんぱく質を食べることで胃酸分泌が一気に増え、胃粘膜の刺激になり、胃痛が起こる可能性があります。
（胃酸分泌には個人差があります）
③アンモニアによる肝臓の負担を軽減する
たんぱく質には窒素が含まれており、代謝の過程でアンモニアという有害物質が生成されます。
これを解毒、排泄するために一生懸命働くのが「肝臓」です
ファスティング中は、食事をしないため、胃や腸はお休みしていますが、体の解毒のために肝臓は大忙しで働いています。
もし、回復食で肝臓に負担のかかるタンパク質を摂ってしまうとさらに肝臓に負担が・・・。
このような意味でも回復食はタンパク質を控えることをおすすめします。
④畜産肉や養殖魚の抗生物質や農薬飼料が体の負担になるから
畜産肉や養殖魚は、病気の予防や治療のために抗生物質が過剰に使用されているのが現状です。
人に対する健康被害が生じることが無いように法的規制はとられてはいますが、やはり断食明けの体には控え、回復食4日目あたりから摂取していくことをおすすめします。
回復食が終わった後も、
・天然魚
・クリーンなお肉
（馬肉、グラスフェッド牛など、 抗生剤、農薬飼料を使っていないようなお肉)
・鹿、猪などのジビエ、野性肉
・平飼いでエサにこだわったクリーンな卵
などを選んでいくと、綺麗な体をより長くキープすることができます。
もし、回復食期間でタンパク質摂取量が少ないことを心配される方は、マルチアミノ酸（人工甘味料、香料など入ったものはNG）での補給や、2～3日目からは、下記のような脂っこくなく、あっさりしたスープを飲んでタンパク質を補給してください。
・かつおだし
・ボーンブロス
・鶏ガラ
・牛コツスープ
・コムタンスープ
・テールスープなど
これらのダシはグルタミン酸も多いことで腸の栄養となります。
但し、市販の顆粒ダシは添加物が含まれているのでお気を付けください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、回復食で肉・魚がNGな理由４つをご紹介しました。
①動物性タンパク質の消化は負担が大きく、炎症などを引き起こす可能性があるから
②胃酸分泌が増え、胃痛の原因になる可能性があるから
③アンモニアによる肝臓の負担を軽減する
④畜産肉や養殖魚の抗生物質や農薬飼料が体の負担になるから
ファスティングをする際は、体に優しく、正しいファスティングを実施してくださいね！
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