ファスティング中の頭痛の原因と対策を解説!挫折しないための4つのポイントとは?
こんにちは。
プロフェッショナルファスティングマイスターの山岡玲子です。
あなたはファスティングで挫折をしたことはありますか?
または挫折しそうで挑戦ができないという方もいらっしゃるでしょう。
空腹に耐えられなくなったり、明確な目標がないまま始めてストレスに耐えられなくなるなど、ファスティング中に挫折をしてしまう理由はいくつかあります
その中でも、よくある理由が頭痛です。
ファスティング中に頭痛が起き、体調不良と判断して中止してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ファスティング中の頭痛は出やすい症状の一つです
“好転反応”といって、身体から不要なものが排出されている時にも出る反応だからです。
好転反応の場合は良い反応であるため、症状も一時的で様子を見ても良い症状です。
しかし、症状が悪化していく場合や我慢ができない程の痛みである場合はほかの原因も考えられます。
快適に安全にファスティングを行うためにも、頭痛についてきちんと知っておくことは大切です。
今回は頭痛が起きる原因と対処法についてお伝えしますね。
カフェイン
眠気を覚ますためにコーヒーを飲んだり、仕事中に気合を入れるためにエナジードリンクを飲むなどでカフェインを摂る方は多いのではないかと思います。
私たちの生活に身近なカフェインですが、摂りすぎているとファスティングの頭痛の原因になります。
カフェインと頭痛の関係
普段からコーヒー、紅茶、ウーロン茶、エナジードリンクを飲んでいる方は、ファスティングでカフェインを急に抜くと、カフェインの離脱症状が出てくるリスクがあります。
カフェインを抜いて1日~2日目の頭痛はこの離脱症状の可能性があります。
特に
「コーヒーが無いと起きられない…」
「一日3杯以上飲みます。」
という方は「カフェイン中毒」になっている恐れがあり、頭痛が起きるリスクが高いと言えます。
カフェインによる頭痛を防ぐには
・ファスティングをする2週間前からカフェインを徐々に減らし、1週間前にはカフェインを0にする
・解毒を促進するためにタウリンを2週間前から朝夜1000mgを摂取する
・ファスティング中の頭痛には、自然塩や梅干しで対応する
頭痛防止策として、「ファスティングに入る1週間前のカフェイン断ち」は有効ですが、そもそも普段から頑張りすぎないようにして、「カフェインが無くても大丈夫な生活」にシフトすることも大切です。
カフェインは、交感神経を高め、ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリン、やる気ホルモンのドーパミンを増加させる効果があるため、「ここ一番!」というときには使えます。
ですが、体は疲れているのに、脳を興奮させ、無理やり体を動かしている状態ですので、それを続けていると、不眠や自律神経、ホルモンバランスの乱れ、副腎疲労、体調不良に繋がります。
カフェインでごまかすのではなく、ご自身の心や体に向き合い、穏やかで健康的な毎日をつくっていきましょう。
低血糖
ファスティンング中に頭痛とともに、頭がふらふらして身体に力が入らなくなったり、倦怠感、冷や汗などの症状が出た場合は糖質摂取が減ったことによる低血糖状態が考えられます。
低血糖の原因
ファスティング中に低血糖になる方は、自らの血糖値を調整する力が衰えている可能性があります。
私たちの身体は
・血糖値を下げるホルモン(インスリン)
・血糖値を上げるホルモン(コルチゾール、アドレナリン、グルカゴン、成長ホルモン、甲状腺ホルモン等)
によって血糖値を調整しています。
しかし、普段から糖質の多い食生活や食べ過ぎを繰り返してインスリンの過剰分泌が続くと、分泌器官である膵臓が疲弊してしまいます。
そして分泌するインスリンの量を制御・調整出来なくなり、必要以上に血糖値を下げてしまうことで低血糖状態になってしまうんです。
他にも、慢性的なストレスによる副腎疲労で、血糖値を上げるホルモンの働きが低下している時にも、低血糖状態から抜け出せなくなります。
低血糖による頭痛の対処法
糖質が低下している状態なので、糖分を摂ります
この時摂る糖は“クリーンな糖”つまり酵素ドリンクを飲みます。
クリーンな糖とは・・・
消化や代謝の負担がかからず、すぐにエネルギーになる糖のことです。
6倍以上に薄めた酵素ドリンクを、少し多めに飲んでみて様子をみます。
(ただし、ガブ飲みは急激に血糖値を上げてしまうので注意してください)
このときに重要なのが、糖質を効率良くエネルギーに変換するためのマグネシウムです。
私がサポート時に使っているドリンクには、吸収性の高いマグネシウムが含まれており、低血糖で頭痛が起こる方でも安心してファスティングをすることができます。
脱水
ファスティング中はたくさん水分を摂りますが、実は脱水のリスクがあります。
頭痛とともに、喉の渇き、脱力感、倦怠感、手足のふるえ、めまい、ふらつき、吐き気、脈の上昇などの症状がみられた場合は脱水が原因かもしれません。
ファスティング開始3日目あたりで、起こる場合が多いです。
脱水の原因
ファスティング中はデトックス効果を高めるために水分をたくさん摂取するため、脱水になるなんて不思議に思われるかもしれません。
実は脱水にも種類があり、単純に水分が不足するものと電解質(ナトリウム)が失われるものと、水と電解質の両方が失われる3つの原因があります。
水分を多量に摂る分、尿と一緒にナトリウム・カリウムなどのミネラルが排出されてしまいます。
通常は副腎でつくられる「アルドステロン」というホルモンが腎臓に作用し、ナトリウム・カリウムの調整を行いますが、副腎や腎臓が不健康な方は、尿中のミネラル調整がうまくできず、脱水状態になってしまうんです。
ミネラルが排出されてしまっているのに水分だけを大量に摂取した場合、ミネラルバランスが崩れるため、脱水により頭痛が起こる場合があります。
脱水による頭痛への対応
ファスティング中の脱水を予防するためには多種のミネラルを摂取することが大切です。
おすすめは還元力が高く、デトックスに重要な硫黄を含むマグマソルトやミネラル豊富な梅干しです。
私がサポート時におすすめをしているミネラル酵素梅干しは、還元力の高いヒマラヤ岩塩を使用しており、ミネラルが豊富に含まれています。
また、ファスティング中の頭痛対策も大事ですが、日頃から腎臓や副腎を健康な状態にしておくこともとても大切です。
副腎や腎臓が不健康な方の傾向としては、
・日頃の食生活が乱れ気味
・砂糖や甘いもの、糖質過多
・アルコール摂取量が多い
・小麦食品が多い
・ストレス過多
などがあげられます。 あてはまる項目があった方は、日常生活で意識してみてくださいね
プロスタグランジンE2
あなたは炎症活性物質“プロスタグランジンE2”という物質をご存じですか?
少し難しい用語に感じるかもしれませんが、この物質がファスティング中の頭痛に大きく影響しています。
プロスタグランジンE2とは
プロスタグランジンE2(PGE2)は、人間の体内の様々な組織や器官に存在する、ホルモンに似た働きをする炎症活性物質です。
痛みを強める作用があるため、PGE2が頭で作られた場合、頭痛として症状が現れることがあります。
またPGE2は生理痛や陣痛にも関わっており、生理前の頭痛や生理痛の原因はこのPGE2の過剰な分泌ともいわれています。
そのため生理中に頭痛や生理痛がある方は、ファスティング中に頭痛が起こる可能性も高いと言えます。
プロスタグランジンE2増加の原因
PGE2が多く出てしまうことで頭痛症状がでたり、痛みが強くなってしまいます。
そこで、増加してしまう原因についてお話をしますね。
油
日々摂取している油ですが、種類によってPGE2の材料になってしまいます。
その油というのが、外食やファストフード、スイーツなどに多いオメガ6(リノール酸・アラキドン酸)です。
普段の生活でも、オメガ6を多く摂取していると炎症が起こりやすい体質になります。
特にファスティング中は、通常エネルギーとなる糖質が少ないので、その代わりに脂肪がエネルギー源となります。その際に体内の脂肪酸組成がオメガ6過多の場合、PGE2の代謝が増え、頭痛・発熱が起こる場合があるのです。
ちなみに油はエネルギー源だけではなく、細胞膜の原料でもあり、細胞の質=体の質にも大きく関係します。
添加物
現代、私たちは、さまざまな化学合成物質に囲まれて生活をしています。
加工食品やインスタント食品、冷凍食品に含まれる食品添加物や、野菜や果物、小麦などから入ってくる残留農薬など。
これらは、知らず知らずのうちに、体内に蓄積されています。
化学合成物質は、身体にとっては異物であり有害です。
これらの有害物質が過剰に摂取・蓄積されていくと、体の免疫細胞や免疫システムが働き、PGE2が過剰に分泌されるのです。
薬
頭痛や生理痛などで使われている鎮痛剤。
これはPGE2を増加させるわけではなく、鎮痛剤に含まれる成分のイブプロフェンやアスピリンなどは逆にPGE2の生成を抑えることで鎮痛効果を発揮します。
ですが、慢性的に服用していると、ファスティング時の薬を断った時に、吐き気を伴う頭痛を起こしやすくなるんです。
なぜかというと、鎮痛剤を頻繁にとってしまうと、痛みを感知する神経が鈍くなってしまい弱い痛みでも強い痛みと感じてしまったり、薬の効きが悪くなっていきます。
その状態の人がファスティングをすると、頭痛が起きても鎮痛剤を飲めないので、苦しむことになりやすいのです。
炎症活性物質プロスタグランジンE2による頭痛の予防策
①日頃から油のバランスを意識して食事を摂ること。
外食やファストフード、スイーツなどのオメガ6を多く含む食品を減らし、抗炎症作用のあるオメガ3系を多く含む、お魚の油(DHA・EPA)や亜麻仁油、えごま油を積極的に摂ることが有効です。
②日頃から、添加物や有害物質をなるべく摂らないようにする。
加工食品やインスタント食品を控えたり、商品の裏の表示を見る癖をつけて、添加物の少ないものを選ぶようにするなど、日頃の生活から気を付けていきましょう。
③鎮痛剤の頻回摂取や慢性的な使用を控えるのはもちろん、ホルモンバランスを整え、片頭痛の改善、生理痛の軽減といった体質改善が大切です。
薬による対症療法ではなく、根本的なところに目を向け、改善していきましょう。
断食中の頭痛は、なるべく避けたいところではありますがその頭痛の原因になりうる有害物質を排出したり、来室改善をするためにも、ファスティングはとても有効です。
ファスティング中のプロスタグランジンE2による頭痛への対応策
頭痛が起きてしまった時には炎症・活性酸素を抑えることが必要なので・・・
・水素を放出するマグマソルトを舐める
・マグマソルトのお風呂に入って肌から直接水素を取り込む
・還元力の高い梅干しを食べる
・含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用のマルチアミノ酸、タウリンなど)を摂る
ファスティング時の頭痛は大体、2~3日で自然と収まります。(4日、5日かかる方も中にはいます)
もし専門家の指導を受けずに一人で実施した際に頭痛や吐き気がひどい場合は無理せず中断してください。
回復食を食べる事で脂肪燃焼が低減されPGE2の生産が減り治まっていきます。
不安な方は専門家の指導のもとで、実施するのがおすすめです。
まとめ
今回はファスティングの頭痛の原因として
カフェイン、低血糖、脱水、プロスタグランジンE2についてお伝えをしました。
いずれの原因も、日頃の生活習慣や食生活の乱れからくることがほとんどです。
もしファスティング中に頭痛が起きてしまったときは、今後の毎日の生活を見直し、整えていくチャンスでもあります。
頭痛が起きても前向きに捉え、毎日の生活習慣を整えていきましょう。
初めて断食に挑戦する方や、一度頭痛で断食を断念した方は、頭痛が不安になる方も多いと思います。
「頭痛になりたくない」「頭痛になったらどうしよう」と思えば思うほど、それが現実化するから不思議です。
頭痛に対しては、しっかりと予防と対策をすれば、未然に防ぐことができ、症状を軽くすることもできます。
頭痛で断念してしまう方は、自己流でやっている方がほとんどですので、
不調が出ても、すぐに相談ができる環境、つまり、専門家の指導のもとでファスティングをすることをおすすめします。
ファスティングは、正しいやり方で行えば意外と簡単・楽チンにできちゃいます。「頭痛」や「体調不良」への不安や緊張ではなく、ファスティング後の体や心の変化など、わくわく楽しいイメージを持ちながらファスティングに挑戦してみませんか?
私のところでは、事前に頭痛を防ぐ予防策&頭痛が起きた場合の対処法についてしっかりお伝えしサポートしています。 ぜひご相談ください!
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