断食中のコーヒーはNG!4つの理由を解説

こんばんは。

プロフェッショナルファスティングマイスターの山岡玲子です。

日頃からコーヒーを飲んでいる方は多くいらっしゃると思いますが、ファスティング実施の際は、

準備食の1週間前くらいからコーヒーは控えていただきます。

コーヒーが好きな方には、少し厳しく感じられるかもしれませんが、今回はなぜ、断食中にコーヒーがNGなのかを、ご説明しますね。

①離脱作用で頭痛が起きる

カフェインを摂取すると、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが分泌され、交感神経が優位になり、血管が収縮します。

しかし、そのカフェインが体内から抜けると収縮した血管が拡がり、締め付けから解放された血流が本来の量に戻ります。
この血流の増加が頭痛に繋がります。

断食前からコーヒーを控えて頂く理由の1つめは、コーヒーをやめてカフェインが抜けた翌日や2日目に、離脱作用で頭痛や吐き気が
起こりやすいからです。

よくネット情報では、「断食1、2日目の頭痛や吐き気は好転反応」といわれていることが多いのですが、

カフェインをよく摂取している方の頭痛は、好転反応ではなく、カフェインの離脱作用による頭痛と考えられます。

②アドレナリンでイライラしやすい

カフェインを摂るとアドレナリン分泌が促進されます。

アドレナリンが分泌されると頭はシャキッと集中できる一方で、精神的にはイライラしたり攻撃性が増してしまう傾向もあります。

筋肉も過緊張状態になり肩こり腰痛にもつながります。

③アドレナリンで血糖値が乱れる

ファスティングで重要なポイントは血糖値コントロールです。

専用ドリンクを適切に飲むことで血糖値をコントロールし、乱高下をおさえることで、空腹感が感じにくくなり、メンタル面も安定し、楽にファスティングをすることができます。

しかしカフェインを摂取してしまうと、先程ご説明したように、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモン分泌が促され、交感神経優位・血管の収縮、そして、血糖値の上昇にも繋がります。

血糖値が上昇すると、その血糖値を下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。

この血糖値の乱高下が空腹感に繋がったり、メンタル面の不安定に繋がり、ファスティングが辛いものとなってしまいます。

④ミネラルの吸収を阻害する

人間の代謝には、補酵素といわれるミネラルやビタミンが必須です。

しかし、その大切なミネラルが、コーヒーに含まれるクロロゲン酸やタンニンによって、吸収が阻害されてしまうことがわかっています。

特にコーヒーで吸収が阻害されてしまうのが、鉄と亜鉛です。

鉄は新陳代謝、造血、ミトコンドリアの働き、脳の神経伝達物質の代謝、解毒など

亜鉛はホルモンの合成や分泌の調整、エネルギー代謝、解毒DNA合成、タンパク質合成、免疫反応の調節など

に働くとても重要なミネラルです。

コーヒーを飲むとこれらのミネラルの吸収が阻害され、代謝の低下に繋がります。

ファスティングの目的は、代謝を促進させ、脂肪燃焼やデトックスなどを行っていくことです。
コーヒーは悪影響ということがわかりますよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は断食中にコーヒーがNGな理由をお伝えしました。


①離脱症状で頭痛が起きやすい
②アドレナリンでイライラしやすい
③アドレナリンで血糖値が乱れる
④ミネラル吸収が阻害される

今回は「断食中」でお伝えしていますが、これは日常でも同じことがいえます。

カフェインにはアドレナリンやコルチゾール、やる気ホルモンのドーパミンの分泌促進効果があるため、「ここ一番!」というときには使えますが、多量に摂取したり、毎日継続的に摂取してしまうと、不眠や自律神経、ホルモンバランスの乱れ、副腎疲労、体調不良に繋がります。

ファスティングをきっかけにカフェインを抜くことができた際は、カフェインで疲労や眠気をごまかす生活に戻るのではなく、カフェインが無くても大丈夫な生活にシフトすることも視野に入れていきましょう。

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