毒素排出の「毒素」っていったい何?毒素の正体とその影響

こんにちは。プロフェッショナルファスティングマイスターの山岡玲子です。

「デトックス」「毒素を排出する」

ファスティングの効果としてよく耳にする言葉ですよね。

デトックスというと

身体の中に溜まった悪いものを排出して健康的な身体を作る

ということは何となくイメージができるかと思います。

では、その悪いものとは何でしょう?

健康には気を遣っているし、毒になるようなものは摂っていないけど・・・

私に関係あるのかしら?と思う方もいるかもしれません。

実は毒素になるものは私たちの生活のあらゆるところに潜んでいて、

気付かないうちに日常的に取り込んでいるんです!

今回はその「毒素」って何?というところを解説していきますね!

身体に溜まる毒素とは?

“毒”と聞いてあなたはどんなものを連想しますか?

サスペンスドラマなどでよく見る、青酸カリウムやフグの毒といった命を危険にさらす毒物をイメージされたのではないでしょうか?

ファスティングでいう毒素とは、

命に直結するものではないけれど、身体に悪い影響を与える物質

のことを表しています。

少量では大きな影響はないけれど過剰に摂ったり蓄積されることで害を及ぼすものや、

人によってはアレルギーを起こすものを毒素と呼んでいます。

日常的に摂っている毒

私たちは日々の生活の中でさまざまな毒素を吸収しています。

食品に含まれる添加物や農薬、水道水に含まれる鉛

空気中や雨に含まれる大気汚染物質、車の排気ガス、たばこの煙・・・

どれも日常生活で当たり前に触れているものですが全て毒素です。

添加物はあらゆる食品に当たり前に使用されています。

無添加食品や無農薬野菜も見かけるようになりましたが、まだまだ普及率は低く、

全く添加物を摂らない生活は困難です。

大気汚染や車の排気ガスも社会問題にはなっていますが、

これも普通に生活をしている中で避けられないものですよね。

どんなに健康的な生活を送っているつもりでも、大気や食物から毒素を取り込んでおり、

完全に毒素を排除した生活は難しいのです。

毒素の主な汚染源と障害

代表的な毒素と、その汚染源、身体に出る健康障害についていくつかご紹介しますね。

【水銀】

汚染源:魚介類、ワクチン、アマルガム(銀歯)

健康障害:性ホルモン撹乱、脳・腎臓・肝臓障害、骨粗しょう症、貧血

【鉛】

汚染源:タバコ、排気ガス、大気汚染、殺虫剤、水道水

健康障害:性ホルモン撹乱、神経障害、動脈硬化、脳発達遅延、腎臓障害

【カドミウム】

汚染源:農薬、排気ガス、タバコ、大気汚染

健康障害:性ホルモン撹乱、腎臓障害、骨粗しょう症、骨軟化症

【ヒ素】

汚染源:肉類、殺虫剤、農薬、排気ガス、大気汚染

健康障害:多臓器不全、色素沈着、痙攣、肺がん

【アルミ】

汚染源:パン、薬、農作物、添加物、アルミ器具

健康障害:アルツハイマー、骨粗しょう症、腎臓障害

こうやって見てみても、汚染源は日常的に当たり前に触れているものですが、全身のあらゆるところに影響が出てくるリスクがあることが分かりますよね。

水銀だと魚、アルミニウムはお鍋や料理で使うベーキングパウダー、鉛は喫煙、水道水、殺虫剤など、自分ではなかなか気付くことができませんが、実はさまざまなところから私たちの身体は汚染されています。

これを放っておくことは怖いですよね。

体内に侵入した毒素のメカニズム

人間の身体には解毒機能があります。

主に肝臓で分解されて体外に排出されます。

ですが、この時に肝臓で分解されなかったものが血流にのって全身をめぐることで、全身の様々な臓器に悪影響を及ぼすのです。

また、食品添加物や農薬、薬といった石油性製品の毒素は脂肪に溶けやすい性質をもっています。

身体の大部分は脂肪でできているので、身体のあらゆる脂肪に蓄積されて体内にとどまり、健康に悪影響を与えます。

脂肪に溶け込んだ毒素は一旦身体に取り込まれると排出されにくく厄介なものでもあります。

溜まった毒素が身体に与える影響

先ほども毒素と健康障害ということで、それぞれの毒素が与えるリスクのある健康障害について少しご紹介しました。

体内に溜まった毒素はそのまま蓄積され続けるとさまざまな不調をもたらします。

毒素が関わる症状

あなたが気になる症状はありませんか?

・風邪をひきやすい

・頭痛をおこしやすい

・肩がこる

・疲れやすい

・便秘または下痢になりやすい

・むくみやすい

・寝つきが悪い

・イライラしやすい

・アレルギーがある

・冷え性

・肌荒れ・肌トラブルがある

あてはまる症状があった方は、もしかしたら毒素が蓄積されているかもしれません。

体内に溜まった毒素を放っておくと、このような身近なプチ体調不良に繋がり、それが後々大きな病気へと繋がっていきます。

こどもへの影響

毒素の影響は摂取している自分の身体だけの問題ではありません。

蓄積された毒素は赤ちゃんにも影響するといわれています。

お腹の中の赤ちゃんはお母さんと血管が繋がっていて、そこから栄養をもらっています。

ですが、実は栄養だけではなく毒素も一緒に届けてしまうんです。

女性にとって、「出産が一番のデトックス」という言葉を聞いたことがあると思いますが、その理由はここにあります。

自分の毒が赤ちゃんに運ばれていたんですね。

女性だけではなく、男性の生殖機能にも影響が出てきます。

また、不妊の原因の一つでもあります。

自分だけではなくこどもにまで影響が及んでしまうなんて恐ろしいですよね。

溜まった毒素の排出方法

毒素をなるべく身体に入れないことが大切ですが・・・

先ほど毒素の正体が何かというところでお話をしたように、日常生活をするうえでなかなか避けられないものが多いです。

つまり、身体の中に毒素を全く入れないことは不可能なので、身体に蓄積したものを排出する、

つまりデトックスをするように心がけることが大切です。

毒素の排出経路

私たちの身体には毒素を排出する浄化システムが備わっています。

毒素の排出経路は

1.便75%

2.尿20%

3.汗・涙3%

4.毛髪1%

5.爪1%

デトックスの75%が便の排出によるものです。

つまり、一番のデトックス方法は腸内環境を整え、毒素を排出できる身体を作るということです

ファスティングと毒素排出の関係

食事を摂り続けていると、腸内に老廃物、特に添加物などの毒素が残っています。

老廃物が腸内に残っていると、悪玉菌が増加して排便をスムーズに行うことが阻害されてしまいます。

排出経路の75%が腸ですから、そうなるとデトックスができないため、さらに毒素が溜まってしまうという悪循環に陥ります。

そこでファスティングです!

ファスティングによって固形物を摂らない日を設けることで、腸内に残っている老廃物の排泄を促すことができ、デトックスができるのです。

そして腸内環境を整えることができるため、普段の生活でも毒素を排出しやすい身体になります。

ファスティング中に出る便は老廃物をたくさん含んでいるので、その色に皆さんびっくりされます。

自分の身体にどれだけ悪いものが溜まっていたかが目に見えて分かる瞬間です!

また、脂溶性の毒素排出にもファスティングは効果があります!

ファスティングでは脂肪燃焼効果が高まるため、脂肪に蓄積された毒素が脂肪燃焼によって血液中に放出されます。ファスティング中は水分をたくさん摂るため血液中に放出された毒素は尿や便として排出されるのです。

まとめ

毒素の正体は

添加物や農薬、排気ガスや大気汚染など、食べ物や空気から日常的に取り込まれていて、避けることができないものです。

毒素は蓄積されると

さまざまな体調不良に繋がり、自分自身の身体だけではなく、赤ちゃんの健康にも影響します。

毒素を排出するためには

腸内環境を整えることが大切であり、そのためにファスティングが有効です。

生活している中では当たり前すぎて意識していないものから、知らず知らずのうちに毒素を吸収し、放っておくことで健康に影響が出てしまいます。

普段から身体に入ってしまう毒素を最小限にすること、毒素を排出することを意識して生活をすることで防げる身体の不調があります。

ファスティングでのしっかりとしたデトックスも取り入れながら、健康な身体作りを一緒にやっていきましょう!

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