デトックスに重要!断食でみられる宿便の正体とは?

こんにちは。プロフェッショナルファスティングマイスターの山岡玲子です。

ファスティングを行うことで見られる身体の反応はいくつかありますが、その一つに便の変化があります。

ファスティングで黒い便が出るという話は聞いたことがある方も多いと思います。

これは“宿便”といわれるものですが、なぜ便が黒くなるのかをご存じでしょうか?

誤解されて認識している方も多いので、今回はそんな宿便について解説していきます。

宿便とは?

宿便というと、“長年滞留したまま蓄積されて、腸壁にこびり付いたヘドロのような便”と思われる方が多いのではないでしょうか?

ファスティングの効果のひとつに腸内環境を整える効果もあるため、そのように思われがちです。

ですが 実はこれは医学的に認められた概念ではありません。

黒っぽいタール便や水様便は、“長年滞留していた便”ではなく、実は“胆汁”が主成分なのです。

胆汁は食事をした際に、肝臓の下にある胆嚢から分泌され、十二指腸へ流れ込み、主に脂質の消化吸収のために働きますが、ファスティング中は脂肪、油を摂らないため胆汁の分泌は穏やかになります。そしてやがて胆嚢に溜まった胆汁が便と一緒に排出されることで便が黒色になるのです。

黒色便で毒素を排出

体内の毒素(水銀やアルミニウムなどの有害ミネラルや農薬など)は油に溜まると言われています。

胆汁は油(コレステロール)を原料としているため、脂溶性の毒素の一部は胆汁に溶け、

腸内に分泌されて便として排泄されていきます。

便の色が黄褐色なのは、胆汁の色素ビリルビンによるものです。

ですが、便として排出されるのは5%のみで、95%は再吸収されます。

身体に溜まった毒素がなかなか排出されないといわれているのは、このように毒素を含んだ胆汁のほとんどが再吸収されてしまうからなんです。

そこで、私のファスティングプログラムでは、断食明けの1食目に『スッキリ大根』を食べて、体内大そうじの最後の仕上げをしていきます。スッキリ大根を食べることで、たっぷりの水分、大根の食物繊維、梅干しの酸で腸が刺激され、普段なら再吸収されてしまう胆汁を再吸収される前に一気に排出することができるのです。

ファスティング中に水様便が自然と出てくることも多いのですが、これも同じように再吸収される前の胆汁を排泄できているということです。

つまり宿便は、毒素を含む胆汁が排出されているというデトックスの証なんですね♪

デトックスに重要な栄養素タウリン

私のファスティングプログラムでは、天然のタウリン粉末も摂取しながらファスティングしていただきます。

タウリンはアミノ酸の一種で、生体中のほとんどすべての組織に存在しています。いかやたこ、貝類、魚の血合いなどの魚介類に多く含まれている成分です。

タウリンはそれ自体が、薬や食品添加物などの化学物質やアルコール、体内で作られたアンモニアなどを分解して無毒化し、尿や便で体外に排出する解毒作用を持っています。

また、肝臓の機能を強化させて、代謝や解毒、胆汁の生成を助ける働きもします。

よって、ファスティング中に摂取するとさらにデトックスを強化できます。

このように普段はなかなか排泄されない毒素を効率よくデトックスできるのが、酵素ファスティングのメリットでもあります。

まとめ

今回はファスティングで出る宿便についてお話をしました。

いかがでしたでしょうか?

宿便の黒色の正体は胆汁で、その胆汁には毒素が含まれています。胆汁の排出を促すことでデトックス効果を得られます。

知らない間に毒素が溜まりやすい現代。定期的なファスティングで、溜め込まない体をつくっていきましょう♪

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